5月4日 新生呉羽 やましん 罪/つくよみ
5月13日 yurina 罪/つくよみ
5月20日 木村由
5月28日 浅原ガンジー 柳原たつお 田中奈美
6月4日 坂本美蘭
6月8日 山田有浩
6月10日 万城目純 ホムンクルス 広岡愛
6月17日 トビハ
6月30日 阿坐弥 カワシマヨウコ 椎名利恵子
7月1日 有代麻里絵
7月11日 古沢健太郎+罪/つくよみ
7月18日 古沢健太郎+栗山美ゆき
7月23日 尾身美苗
7月25日 古沢健太郎+町田藻映子
8月12日 古沢健太郎+川津望
〈企画コンセプト〉
古代、鶏は神とともにあった。光と真実と復活のシンボルであり、覚醒、勇気も意味していた。太陽を告げるように鳴き、王冠をいただき、また色彩豊かな姿が愛でられた。それが鶏を特別な存在、神の使いにしていったのだ。しかも恐竜の末裔でもある。幾つかの塩基配列がティラノサウルス・レックスと重複しているのだという。
現在、鶏は常時2百億羽以上存在している。それは猫と犬と豚と牛を合計しても及ばない。しかも大半が食鶏、鶏卵のためのニワトリだ。なぜ神の使いであった鶏が産業用の動物に成り果ててしまったのか。チキンが臆病者の代名詞となったのか。
鶏の原種は現在も東南アジアで生息している赤色野鶏(セキショクヤケイ)。ラテン語名は、鶏とも同じでガルス・ガルス。キジ目キジ科に分類される。非常に適応を持っている。それ故全世界に広がり、交配等により鑑賞鶏、闘鶏、食鶏等へと千変万化していった。多様化のきっかけはビクトリア女王へあるコーチン種が献上されたことにはじまる。やがてヨーロッパを熱狂の渦に巻き込み、鶏バブルが発生。新たな品種も続々と登場していった。改良技術は、アメリカにて頂点を極めた。それがブロイラーであり、卵を量産するレグホンだ。詳しくは記述しないが、その育成方法は悲惨さを極めている。なにかしら人類の今を象徴しているようでもあるというといいすぎだろうか。
今回のインスタレーションは、鶏に関係する素材を使っている。それを雲のようでもあり、竜のようにもとらえられるように形象を整えた。鶏に夢があるなら、羽ばたいてほしいという願いもこねながらだ。暁を告げる響きは聞こえるだろうか。
未来、人類が宇宙にでることがあれば、鶏はその同伴者となることも想定されているらしい。環境変化への対応能力が高いからだという。それが鶏にとって幸いかはわからない。そのときどんな姿に鶏は変貌するのか。。。