窓枠越しの風景(2017年8月20日~10月29日)

8月20日 今井蒼泉 インスタレーション&パフォーマンス
9月2日  町田藻映子+柳静
9月9日  罪/つくよみ+栁静
9月18日 宮保惠+本田ヨシ子
9月19日 古沢健太郎+岡野愛
9月28日 友似
9月29日 山田花乃
9月30日 なごしいずみ
10月8日 田中奈美+入間川正美
10月14日 佐久間佳子+万城目純
10月22日 若尾伊佐子
10月28日 山田裕子+源一郎
10月29日 坂本美蘭

〈企画コンセプト〉

これまで、.kitenでのシリーズでは、
「水盤」そして「雨」を意識したインスタレーションを展開する機会をいただいた。

いずれも、そのマンションの一室という「場」を越えて突き抜けるものを求めてのことだったように思う。
そして、ふと。
逆のベクトルで、「こもる」ということについて目を向けてみた。

内と外。自分と社会。その間の境界線は、どこにあるのか。そもそも、境界はあるのか。
世界の全てが自分の夢だったとしたら、それは世界を自分が包摂したことになるのか、
あるいは世界という幻想の手のひらの中で、「自分」だと思っていた情報の小さなパケットが
動いているのを見つめているだけのことなのか(誰が?)

***

そしてまた。
言語があることで、概念を定着させることができる。そして言語をトークン、通貨としたコミュニケーションが可能となる。
しかし、言語によって、コミュニケーションで使いやすいトークンは限定される。
茫洋と広がる世界は、グリッドで区切られることで、小さな使いやすい単位へと切り分けられていく。
言語が備える世界のグリッドは、コミュニケーションの手がかりであり、そしてまた、茫洋たるものを囲う檻のようなものでもあるのかもしれない。

……などと寝言を書いてみる。
しかしものの表れは、ものの表れ。
動きの表れは、動きの表れ。
上で綴ったような寝言は脇に置き、その場の「機」を、いけられれば、などと。

───今井蒼泉/龍生派

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