【公演速報】9月15日《Strange Kitchens》ご報告

三連休の中日、《光の界面》の場に展開したのは万城目純氏のディレクションによる新しい世界。公演の場で起こったことを、.kiten運営者・川津望氏のことばにて。世界の一端を感じていただけますように。

 

シリーズ 光の界面 万城目 純  direction

「Strange Kitchens」with saayaは、万城目さんの即興的な語りと、長年の経験に裏打ちされた公演でした。アイドルの光と闇、不思議な男とのかけひき、そしてアイドルの変容と男の口から語られる深淵からやって来た言葉。スタッフとしてこの公演を観て、わたしはヴェニスに死すを想起しました。勿論、ベケットやジョイスなどさまざまなまぼろしを生じさせながら、静かに動く万城目さんの存在が、場を覆いつくしていました。ラスト、光の界面の狭間で壺からわき起こるひかりを浴びて立ちつくす万城目さんの佇まいは大変説得力がありました。saayaさんは持ち前の技術を生かして、万城目さんの演出を汲み取っていたと思います。saayaさんの踊りや語りには作家 万城目純の世界……言葉と思考と身体がなによりも透けてみえました。

 

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