【公演速報】「さえずり/浅い眠りを曳いて」より

昨日、台風の迫る中、《シリーズ 光の界面》の企画として、詩人の田野倉康一氏、美術家/ダンサーの町田藻映子氏による公演が行なわれました。
嵐の前にたたずんだ一日に何が起きたのか――.kiten運営者そして今回の企画者でもある、川津望氏による文章と写真にてお届けいたします。


田野倉康一さん、町田藻映子さんに.kitenまでお越しいただき、事前に打合せをしました。この場面ではこうしたらよいのではないか、かけあいをいれてはどうか、など田野倉さん、町田さんから積極的にアイディアが出て、チームで作品をつくりあげるような、そういう現場に自然となってゆきました。

  
当日もリハーサルをおこない、本番を迎えました。燃えるような照明のあたる今井蒼泉さんの光の界面。田野倉さんの詩、内なるどこかから吹き寄せたことば、また町田さんの舞踏、そして部屋の壁にはられた紙に生じてゆく生きた線……。眠る詩人に息吹が訪れ、石と石が寄り添う。田野倉さんが発せられた「流記」の「神々の死骸が/散らばっている」と重なるように、ラストのライブペインティングは加速しました。途中、筆をうごかしながら「つきさら……」と町田さんが呟くシーンも。うつくしい場面をはらんだ公演は、次への可能性を含んだものとなりました。台風が迫る中来て下さったお客様、また応援して下さったみなさま、そして田野倉康一さん、町田藻映子さん、ありがとうございました。

 

 

シリーズ 光の界面より 「さえずり/浅い眠りを曳いて」
田野倉康一(詩人)
町田藻映子(美術家/ダンサー)

賛助出演
月の男/照明:月読彦
声:川津望

企画/撮影:川津望

 

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