明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします!2018年が佳き年となりますように。

.kitenの2018年は1月5日、“水のトーテム”の中での大即興会から始まります。新たな年を言祝ぎ、舞祝ぎ、奏祝ぎに、どなたもどうぞお運びください。

2018年、「水のトーテム」の中で新年企画もうひとつ

大型企画「水のトーテム」進行中ですが、そこに場を借りて、珠のような公演が行なわれます。

眠れぬ夜のメタファー 万城目純+貝ヶ石奈美 in 水のトーテム

万城目純[振付・構成・パフォーマンス]
貝ヶ石奈美[ダンス]

開場18時半
開演19時

料金2千円

新年も明け
初夢もおわり
七草粥の日に

眠れぬ夜とは
なんだ?

あくまで
メタファーは
現実ではないと
されていのだが

メタファーこそ
世界であって
理路整然と
揃えられた
現実こそ
夢物語だ。

パフォーマンスに
おけるリアルは
総て
メタファーにある

新年を
生きる信念

パフォーマンスの
口火を切って
早々と
披露致します。

2018
1
7

 

2018年幕開けは「水のトーテム」

あちこちで仕事納めの声を聞いています。2017年も暮れかけてきました。
そして、アートスペース.kitenは来年も大型企画からの幕開けです。

塚本よしつぐ氏委嘱企画「水のトーテム」

2017年の『絵のない部屋/波打ち際』に続き、2018年も美術家・塚本よしつぐ氏のインスタレーションとプロデュースによる企画から始まります。
1月5日の新年即興会から始まります。
詳細は決定後記載。みなさまどうぞお運びください。

企画アーカイブ目次

水のトーテム(塚本よしつぐ氏委嘱企画)(2018年1月5日~1月28日)

窓枠越しの風景(2017年8月20日~10月29日)

クラウド・チキン(2017年5月4日~8月12日)

無意識の断層(2017年2月15日~4月9日)

『絵のない部屋/波打際』(塚本佳紹氏委嘱企画)(2017年1月3日~15日)

炎の予感(2016年11月23日~12月30日)

天板のないテーブル(2016年10月22日~11月20日)

生成/~になる(2016年9月10日~10月16日)

水のある光景(2016年7月2日~8月28日)

万城目純・映画大活動祭《冒険とキセキ》(2016年5月21日~6月26日)

山田裕子展 ガーリー(2016年4月17日~5月15日)

部屋と絵と行為『坂巻ルーム』(坂巻祐一氏委嘱企画)(2016年2月27日~4月10日)

水のトーテム(塚本よしつぐ氏委嘱企画)(2018年1月5日~1月28日)

1月5日 新年即興会
1月6日 宮田徹也オープニングトーク
1月8日 山岡さ希子 Sakiko 『手のひらの黒宇宙Black Cosmos on the Palms』Performance
1月12日 町田藻映子
1月13日 山田花乃
1月14日 生野毅
1月19日 秦真紀子+広沢純子
1月20日 川津望+坂本美蘭
1月21日 宮保恵+andré van rensburg
1月25日 今井蒼泉+罪/つくよみ+川津望+塚本よしつぐ
1月26日 田中奈美
1月27日 久世龍五郎+川村祐介
1月28日 田村のん

《企画コンセプト》
川の形は水底で決まり、器が水の形を作る。 『水のトーテム』と言う名称が先に 浮かび、二つの記憶が追随し、お湯が湧く音がする。 僕の行いたい美術はそんなに手の込んだことではなく、いつでもどこでも、お茶を沸かすように誰にでも出来ることでありたいのです。 美術が水を通して、存在を経過するその、あまりにささやかな、おぼろげな追憶はここでは明らかに致しませんが、追憶を通して、1月の始めから終わりまで、東陽町.kitenにて水や水以外を使った可変的なインスタレーションをさせていただきます。 この機会に是非.kitenをお見知り置きくださいませ。たくさんの方々にご出演していただきますので、ご都合宜しければ、ささやかな、然しこの根源的な出来事にあなたのからだでお立ち会いくださいませ。温かなお茶をご用意致してお待ちしております。

●インスタレーション、総合企画   塚本よしつぐ

12月のイベント予告

もう月なかばとなってしまいましたが、これからの12月中に.kitenで開催予定のイベント予告です。

12月17日 12:00~15:00:キテン読書会 参加費2000円 お菓子・お茶付
恒例となりました読書会、今回は初めて詩を取り上げます。今回の題材は吉岡実の〈静物〉。「読み」の様々なありかたを試みる魅力的な企画となっていますので、是非お越しください。

★★★

12月26日 19:30~
偶GUUシリーズ vol .X

深谷正子氏による企画。
出演者は深谷正子、佐藤ペチカの両氏。
料金1500円、終演後懇親会あり(参加費1000円)

★★★

12月29日 15:00~18:00
つくよみ誕生の宴

.kitenあるじ月読彦氏の誕生日を祝う会。忘年会も兼ねています。
パフォーマンスとともにセッション大会も。
参加費2000円、料理・お酒・飲料のご持参歓迎。

 

12月24日以降はスペースのリニューアルも完了。お越しをお待ちしています。

これまでのイベント報告

ここのところweb更新が滞っておりました。担当者が海外滞在中、何故か国境を越えての更新がシステムに弾かれてしまっていたためです。

その間にも.kitenではしっかり活動が展開されておりました。予告でのご紹介をし損ねていたものも2つほど。

11月25日午前中の読書会。ブルーノ・シュルツ最終回でした。シュルツを扱う読書会は4回に及び、.kitenあるじ月読彦氏のファシリテーションによるワークショップも会の一環として行なわれました。

また、12月3日にはひびきみか氏のダンス、浅原ガンジー氏のsax演奏による『Carta del Ernestoー別れの手紙』が上演されました。

 

 

.kiten スタッフ便り_171213 (川津望)

アートスペース.kitenあるじのつくよみさんとスタッフの川津ですが、ようやくスリープ状態からたちあがり、遮光カーテンを買いに行きました。これで、完璧な暗転が作れる……!

写真は踊る罪/つくよみ氏。

さらに、聴衆を釘づけにしてしまうサックスの演奏、老若男女にひらかれた企画も.kitenへたびたび届けてくれる浅原ガンジー氏の手がけたパーテーションも常備されました。
芝居、舞踏、ダンス、語り、映像、メディアアート、トークショー、オープンマイク……などなど、パフォーマーさま、お客さまも、どっと来てん、という願いを改めてこめつつ。

さて、.kitenにはマンションの一室だからこそできる表現の可能性がたくさんあります。
まず今年の夏に好評を博した公演、「みどりの群」(吉田のゆり、山田花乃両氏による)では、舞台と客席のあいだを演技者が行き来し、コップや皿を取ってくる演出がありました。 いつも交流会でつくよみさんがカレーやお肉の入ったサラダ、オーロラソースがけフレンチトーストなど作るためだけにキッチンが用意されているのではないのです。表現者の方にはぜひ演出でも積極的に使って頂けたらと思います。まだ公開情報ではありませんが、使えるようになる空間は来年、拡張される予定です。ご期待ください。

また.kitenのちかくには横十間川親水公園があります。さまざまな野鳥が観測でき、四季の歩行と重なる草花の訪れがうれしい場所です。ぜひ散歩してみてください。思わぬインスピレーションが得られるかも知れません。個人的なことですが、川津はこの公園で出会った鷺をもとに依頼された文章を書きました(※1)。

そして、.kitenのある場所はマンションの一室ですので、もちろんお風呂とシャワーもあります。24日(日)の.kiten大掃除以降、バスルームついに使用可能となります。これからはお役立てください。なお、バスルームは控室としてもお使いいただけます。

表現、また演出次第でアートスペース.kitenはどのような空間にもなります! これからお会いできる方、まずは気軽に遊びにいらしてください。ドアの開けると、ひかりよりはやくこころにおこった湧き水を照らす空間が、待っています。

(※1)いりの舎発行 うた新聞10月号「遠近画法」に川津望の小文が掲載された。

メゾンitプロモーション動画、公開しています

11月10日より3日間にわたって開催されるメゾンit
こちらのプロモーション動画が公開されています。

なお、メゾンitをプロデュースする川津望氏の詩、「メゾン・イト」が現在発売中の現代詩手帖11月号にて選外佳作となり、選者である広瀬大志・岸田将幸両氏の対談合評中で「500行ぐらいの長篇詩です。挑発的な彫刻みたいで、すさまじい命の爆発を感じました(広瀬)」「竹を割ったような清々しいラストに至るまでと考えるのなら、手続きを大回りさせるのもいい(岸田)」と、前向きに取り上げられています(現代詩手帖11月号より引用)。

今回上演する「メゾンit」はこの長篇詩「メゾン・イト」をさらに拡大してエピソードを盛り込んだ力作とのこと。是非ご期待ください。

メゾンit

詩と音楽、そして舞踊のコラボレーション作品「メゾンit」。
テキストは澁澤 龍彥の最晩年の作よりイメージを得た川津望による長篇詩。いけばな龍生派、今井蒼泉(※1)のインスタレーションに月読彦の公演限定インスタレーションが合わさる予定だ(※2)。全日参加の音楽メンバーは、浮世モードでも存在感を放つ山崎慎一郎(やましん)。11月11日(土)はイラン音楽を中心に打楽器奏者として活動しているシューヘイ。11月12日(日)は作曲家/演奏家の小森俊明がゲストメンバーとして加わる。
朗読・うた(声)は、.kitenのブログ/実働スタッフとしてあるじのもとで勉強中の川津望。詩経からヒントを得たもの、ソネット、短歌、俳句、散文、自由詩を声にのせる。
撮影+αメンバーはチャーリー・河村。本公演に来られる方は「+α」の意味を当日の楽しみとして欲しい。
そして本公演の演出、舞踊は罪/つくよみ(月読彦)。

メゾンit、ここは夢か現か。

(※1)敬称略
(※2)月読彦の判断により変更もあり。